京都・町家暮し_鞍馬口ん家
京都ならではの町家暮しをしている友人が周囲に幾人かいる。
しかし“町家暮し”とひとくくりに言っても、実は家も暮し方も多種多様。
そのうちの1軒、鞍馬口ん家(クラマグチンチ)を紹介します。
鞍馬口ん家は、設計事務所で修行中の友人T、日本酒の道を極めるため日々精進する友人S、二人がシェアする町家。
2008年1月自主施工風呂が完成し、家中を片付け、晴れて撮影となりました!
鞍馬口ん家のファサード。
2階の窓際に座るはS。やはり彼の傍らには美酒あり、です。
京都ならではの町家暮しをしている友人が周囲に幾人かいる。
しかし“町家暮し”とひとくくりに言っても、実は家も暮し方も多種多様。
そのうちの1軒、鞍馬口ん家(クラマグチンチ)を紹介します。
鞍馬口ん家は、設計事務所で修行中の友人T、日本酒の道を極めるため日々精進する友人S、二人がシェアする町家。
2008年1月自主施工風呂が完成し、家中を片付け、晴れて撮影となりました!
鞍馬口ん家のファサード。
2階の窓際に座るはS。やはり彼の傍らには美酒あり、です。

私が鞍馬口ん家(クラマグチンチ)で一番好きなのは、この土間の空間。
もと在った床を取っ払い、コンクリートの土間を自主施工。
かつての床下の部分だけ、土壁の色が違いますね。
冬はとても寒いですが…それ以外の時期は、この家にふらっとやって来た人を
家先の立ち話の感覚で気軽に呼び込めるのがいい。

台所から、土間の方をみるとこんな感じ。
この家は蔵こそ無いけれど、町家の中でいうと“商家タイプ”でしょうか。
その名残か、ファサードにはガラスと木でできたショーケースがあります。
また画像左手前に写っているのは、今は使ってないですが二口の竃が。
竃の煙突も残っています。

鞍馬口ん家には、町家の特徴である火袋(ひぶくろ)が残っています。
火袋とは、竃での煮炊きの煙や火の粉を逃がすための吹き抜け。
それにしても、この縦に大きい空間といい、さまざまなモノの在りようといい、
いろいろダイナミックな感じ。
流しの上の棚に並んでいるのは、お猪口が多い。
年4回開催される日本酒の会仕様に作られた
鞍馬口ん家お猪口も若干並んでいます。

台所と板の間の間のカウンターの天板は
…もと在った床の板を外したものだ!きっと。
今まで何回も目にしていたはずなのに
今回写真を撮って初めて気付いたのでした…。
公開、鞍馬口ん家 設計事務所!!

これは設計事務所で修行中のTの部屋を
2階の吹き抜け越しに見たところ。
吹き抜け横には、建築模型が。
そして部屋に一歩足を踏み入れると…

屋根裏までの空間は縦にのびやか。
幾つもぶら下がる布バッグは棚収納の替わり、チャーミングな風景です。
天井を見上げてみると…

今日は撮影のためにスケッチのようなコピーしかぶら下がっていませんが
いつもは、洗濯モノも下がっている可能性あり?笑
クリップもハンガーもシルバーで統一されているあたり、やはりデザイナーらしい。
日本酒を極めるため日々精進するSの部屋は
吹き抜けを挟んで鞍馬口ん家設計事務所と反対側にある。

吹き抜けにかかるブリッジからSの部屋をみたところ。
右の部屋がSの寝床、左は利き酒の部屋あるいは酒を熟成させている部屋…?
二つの部屋を間仕切る真ん中の壁は住人の施工によるものです。
ここからは天井のように見えているロフトも同様。

こちらはその利き酒の部屋。
ここの部屋の光が好きです。窓から見える緑も。
それにしても床面積はごく小さいのに、天井が高いため圧迫感はまったく無し。
心地よい狭さ。

同じく、鞍馬口ん家設計事務所から吹き抜け越しにもう少し引いてみた風景。
この吹き抜けは、もと部屋だったところの床を抜いて設けたもの。
これも住人の自主施工。
手摺子は元建具を利用しています。

吹き抜けから見下ろすとSの姿あり。
次なる日本酒の会の企画中?
現在は、日本酒の会で足湯として活躍している鞍馬口ん家湯。
こちらも自主施工で、鞍馬口ん家住人のみならず
彼らの多くの友人の手を借りて出来上がったもの。
完成までの工程をかいつまん紹介。
風呂づくり記録の始まりは昨年末。
まず風呂づくりのために住人TとSが美酒を片手に(笑)古い壁を壊すのを撮影しました。↓
http://parammm.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_4cf5.html
それが何だか面白くなってきて、その後もぼちぼち撮影を続けることになり、その後展開はこんなふう。↓

漆喰を叩き落として、下地だけになりました。
その竹小舞(タケコマイ)の四周を切断し、

こんな感じに壁が一面取れました。

嬉しそうに、そのを竹小舞を掲げてくれた彼ら(住人)。笑
それにしても、きれいに取れたものです。
細い部材ですが、素材も接合部も柔軟なためでしょうか。

解体した現場に座って、今一度計画を考えなおしている?
当初の計画では、ここに既製品のシャワーユニットを入れる予定でした。
しかし壊してみたら… ツヅク。
壁を壊した翌週は、防水をかねて壁をペンキ塗る作業でした。
と、いうことで、当初の既製品のシャワーユニットを入れるというのは変更になったのでした。
どうなっていくかは、これから順を追って明らかに。
さて、この日ペンキを塗る段になった時、住人Sさんが壁に絵を描きたいと希望。
筆のかわりに壁を削って描くこととなる。↓

?菱形?

あ、なるほど。

反対側の壁。この銘柄は昨年私も頂きました。

土壁の中の藁がちょうどお猪口の柄になっているところが素敵。

創作活動は終わり。あとは壁一面白のシーラーを塗ってこの日は終了。
見ての通り、彼の傍らにはいつも美味しい日本酒、です。
ちなみに先ほどの日本地図のヒントはコチラ
風呂ヅクリの続きです。
建物の基礎の内側にタイルを貼って仕上げ、浴槽とすることに。
写真を撮りに行った時は、既に下地のモルタルは塗って乾燥させてあり、
この日はタイルを貼るばかりの状態に。
何人かの友達が集まって、皆で少しづつタイルを貼ることになりました。

タイルの裏に接着剤を塗る担当と、タイルを張り上げていく担当に別れて
作業を進めます。

貼る位置でタイルを押し付けた後、

接着剤がタイルと下地によく馴染むように、表面から軽く叩きます。
接着剤がタイルの端から少しはみ出てくる位でちょうど良し。

浴槽には一人しか入れないので、交代しながらタイルを貼っていきます。
そこへ、この町家前住人の造園屋さんが現れ、作業しながらタイル貼りを指南。


交代しながら、結局10人ほどがタイル貼りに参加、
ということでタイトルは“タイル祭り”。笑

実は、浴槽の片隅はこんなことになってました。
島根県の酒蔵 十字旭日 のお猪口 が取付けられています。(これじゃあ、飲めませんが)
大勢でのタイル貼りが終わった後日のタイルの目地詰め作業から。
目地材を詰める下地を充分湿らせたあと、

ペースト状の目地剤を詰めていきます。
もう既にお気づきだと思いますが
実はこの浴槽のタイルは、1枚1枚品番が違うのです。
色や柄どころでなく、厚さもバラバラ。
だから、目地を詰めるのはかなりハイテクニックが必要…?

ここでは、棒状の道具をつかってますが
最終的には、ヘラでおおまかに詰めたあと
手で均すという方法が、よかったとのこと。
さて、こちらの作業はというと、
浴槽の底はヒノキのスノコ!ということで

浴槽にあうように板の大きさを測り


適宜削っています。
この町家は広い土間があって、実は木工の作業なんかもしやすい。

ヒノキ板の大きさを調整したあとは、スノコ状になるように組み立て。
ネジで接合し木のダボで埋め、ダボの凸をカンナで削って仕上げます。




この町家で入浴できるまで、あともう一歩、です。
日本酒Bar 鞍馬口ん家_2008春 十旭試飲会
http://parammm.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/bar_5e20.html
の“人も酒も並ぶ長い長い卓”のその後をアップ。
会の始めは、きちんと整列していた人も酒も
かなりいい感じにバラけてきている時間帯に撮影。
Top | About parammm | パンフレットなどのデザイン | 京都・町家 鞍馬口ん家 | 京都・町家暮しの風景 | 京都・美山町の茅葺き風景 | 京都伝統工芸の撮影“京の表現塾” | 小さな写真集“こうして あなたが うまれました” | 旅・クロアチア・ドゥブロヴニク | 焙煎の風景・オオヤコーヒ | 雑誌“和福美”にての撮影